自己分析1 ~広告代理店が考える就職戦略~
今回は、前回紹介した「自己分析と業界研究」を就職活動に応用してみたいと思います。
前回の話の続きになりますので
是非、前回の記事を読んだ上でお読み下さい。
本日のテーマは「自己分析」です。
「自己分析」という言葉は、よく耳にするかと思いますが
目的が曖昧になってしまっている方を多く見かけます。
まず、自己分析の目的を明文化します。
就職活動で勝利することを目指す場合、以下の3つに大別されます。
1、自分を客観視する
2、自分の能力と、それを示す事実を探す
3、自分の適性と、それを示す事実を探す
人生の目的を探すための自己分析・・・と話を広げる場合もありますが、今回は趣旨から外れるので割愛します。あくまで、就職活動のツールとして捉えてください。
では、ひとつずつ解説いたします。
1、自分を客観視する
これは、自己分析する上で常に意識すべき大目的、もしくは大前提です。
自分を客観的に見ることで、自身の能力や適正を見極め
他人に正確に伝えることができるようになります。
例えば、あなたの印象について
「堅いのか」「柔らかいのか」「誠実なのか」「胡散臭いのか」「明るいのか」「陰があるのか」「スポーツマンなのか」「アキバ系なのか」「面白いのか」「理屈っぽいのか」・・・
客観的に考えてみてください。
ただし、実際のあなたでなく、”あなたを見て周りがどう思うか”という視点であることに留意してください。
これは個人差はありますが、自身では見えてない場合が多いものです。
自分で悩むよりも、あなたの身の回りの人に意見を聞いてみることをオススメします。
その場合、自分の印象を”ギリギリ尋ねられるくらいの距離感”が良いでしょう。
あまりに仲の良い人では、客観的な印象は引き出しにくいからです。
繰り返しになりますが、この客観視という姿勢を、あなたの「印象」「考え」「経験」にいたるまで、すべてに関して一貫してください。
この作業の大切さを、広告代理店の存在を例に考えてみたいと思います。
企業が商品プロモーションする際、開発まで行なった商品を自社でコミュニケーションすることはまずありません。ある程度の情報を渡して(オリエンテーション)、戦略から表現方法までを広告代理店に委ねます。
ここで疑問があります。
何故、自分達ですべてのコミュニケーションを考えないのでしょうか?
何故、商品知識に関して劣っている広告代理店にお願いしてプロモーションをしてもらうのでしょうか?
「自社にクリエイターがいないから」など、現時点で顕在化している原因はありますがそれは根本の理由ではありません。
なぜならそこに需要があれば、「社内クリエイターを育てる」などの体質に発達してきているはずだからです。
答えはシンプルで、広告代理店が市場に精通し、客観視できる立場にいるためです。
自分達では自社の商品を、客観的に捕らえることが難しいのです。
そして、そこまで客観性にこだわるのは
客観性を欠いたコミュニケーションが伝わらないことを痛感しているためです。
これは、そのまま皆さん自身の就職活動における教訓としてください。
企業が、学生に求める能力ランキングで「コミュニケーション能力」という言葉は、誰もが目にしていることでしょう。
そして、「キャッチボールをうまくしなさい」「笑顔を絶やすな」などなど、いろんなことを言う人がいます。
が、これらは表面上現れる結果でしかなく、根本のコミュニケーション能力ではありません。
ここで定義します。
自分の印象・考え・立場、それらを客観視する能力こそがコミュニケーション能力です。
客観視できるからこそTPOにあった対応ができ
コミュニケーション能力が秀でている、と評価されるのです。
間違っても、青白く不健康そうな風貌で「私は4年間スポーツに汗を流してきました。」と力説しないでください。
また、自分の思い込みの理想を熱弁しないでください。
これらはすべて違和感として相手に感じ取られ、残念な結果となってしまうでしょう。
まとめます。
これからの自己分析においては、「あなたの印象」から「考え」にいたるまで、常に客観的な視点の俎上にさらす覚悟をしてください。
その姿勢の積み重ねが、結果としてコミュニケーション能力として開花します。
次回、自己分析2となります。
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