自己分析2 ~広告代理店が考える就職戦略~
みなさま、お久しぶりです。
少し更新に時間が空いてしまいましたが
今回は、前回の続き「自己分析2」となります。
自己分析の目的を3つに大別しましたが、その2つ目
2、自分の能力と、それを示す事実を探す
に関して説明します。
あなたが探さないといけないのは「能力」と「能力を示す事実」という2つになります。
これは企業へのプレゼントの中身(=「能力」)とラッピング(=「能力を示す事実」)のようなものと考えてください。
どちらかひとつではプレゼントと言えないように、この2つは必ずセットになります。
簡単な例をあげると、あなたが英語力を能力として持っていた場合、
「わたしは英語が得意です。」
というのは ラッピングのないプレゼントを押し付けているようなもので、
受け取る側は魅力的に感じません。 しかし
「私はTOEICが950点です。」
というスコアの事実でラッピングしてあげると説得力が増してより受け取りやすくなります。 これは、前回の客観性と同じ話です。
では、「能力」とはどんなものなのでしょうか。
資格のことでしょうか。
たとえば、あなたが「けん玉、全国1位」という実績を持っていたとします。
一見、けん玉の「能力」のように思えますが、企業から見るとこれは「能力」ではありません。
何故か。
最初にお話したように、あなたの「能力」は企業へのプレゼントの中身です。
つまり、企業にとって興味のある内容でなければ意味がないのです。
これは考えてみれば当たり前の話なのですが、就職活動での「能力」の意味を履き違えてしまっている人が、非常に多く見受けられます。
さらに言うと、「能力」を探すと言ってはいますが
実は最初からアピールすべき「能力」はほぼ決まっています。
企業側が採用の際、求めている能力はどんな業界・会社でもほとんど似通っているからです。
利益を出し続けなければいけない団体としての使命がある限り、当然ビジネスマンとしての「能力」を測っています。
それは、大きく以下の3つになります。
・コミュニケーション能力
・行動力
・問題解決能力
様々な企業の人事担当者へのアンケートで結局出てくる項目はほとんど同じで、上記の能力が挙げられます。
クリエイティブ能力を欲していると思われる広告代理店のような業界も同様です。
つまりあなたが就職活動で語る「能力」のベクトルは上記の3つに向かっていなければいけないのです。
あとはその「能力」をどうラッピングしてあげるかの勝負です。
そもそもプレゼントの中身を間違っている学生は問題外として
100人中70人の学生が赤色のラッピングを使ってくるのであれば、魅力的な青色のラッピングを探してください。
これが先日の「みんなサークルの部長さん問題」であり差別化の考え方です。
当然簡単な作業ではありませんし、答えがあるわけでもありません。
ただ、ひとつのヒントとしてコピーライターの発想手順を紹介します。
まず、コピーライターの仕事を簡単に説明すると
「商品のコアな価値を、できるだけたくさんの切り口で表現し、一番伝わるコミュニケーションを考えること」です。
つまり「商品のコアな価値探し」「それに行き着く切り口探し」とステップとしては大きく2つあります
(例)セコム・ホームセキュリティのコピー を考える場合
「商品のコアな価値」 : 防犯・防災などあらゆる危険から我が家を守る。
「切り口」 : 家と路上の関係から考えてみる。
コピー : 家は路上に放置されている。
※第46回宣伝会議賞のグランプリ作品です。
上記は、無防備な家への危機感と守る必要性を「路上に放置」というラッピングで見事に表現しています。
就職活動の場合、提示すべきあなたのコアな価値、つまりプレゼントの中身は前述の通り決まっています。
繰り返しになりますが、あとはそのことを一番魅力的に、説得力ある方法で伝えられるラッピングを考えるのです。
参考までに、、、以下私の事例を紹介します。
職活動中、「問題解決能力」をどうラッピングしようかと悩んでいました。
サークルの話、バイトの話、所属していた劇団の話、などなどピックアップしたのですが、どうも誰もが言いそうなエピソードになってしまいそうで、差別化できそうにありません。
そこで、サークルやバイトの中身の話でなくもっと小さな気付きに発想を切り替えようと思いました。
私はサークルでフットサルをしていたのですが、練習していた広場にはよく空き缶やゴミが捨てられていました。
練習は決まってゴミ拾いからスタートします。
なんとかゴミ拾いを省略したくてサークルメンバーと話し合って解決方法を考えました。
その方法は「花を植えること」です。
街中ではよくやる手法だと思うのですが、
キレイな花が咲いていればゴミを捨てる人の気持ちを抑制できるのでは、という仮説に基づいての行動です。
上記は、私が数十と考えた問題解決能力のラッピングのひとつで 小さい話ではあります。
が、抽象的なサークルの部長話よりは効果的だったのかもしれません。
スタンスはご理解頂けたかと思いますので
あとは、皆さんひとりひとりが自分なりのラッピングを探してみてください。
次回、自己分析3になります。

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